アンドリューのエッグタルト 様(1999) | 海外→日本 |
マカオでエッグタルト店を経営していたアンドリュー氏は、かねてから日本に興味を持っておられました。そんな中、当時香港で会社経営をしていた山本と知り合ったことがきっかけで日本進出を決意。
大阪の心斎橋に一号店をオープンすることが決まりました。
店舗の場所を見つけることから手続きや契約関連、パブリシティの手配などはすべて山本が準備し、夕方のワイドショーなどで新店オープンが大々的に取り上げられます。さらに店として現場に立ち、スタッフの採用から運営、メディア運営までをすべて取り仕切りました。
しかし、エッグタルトは小麦粉、卵、砂糖の3つの材料で作られるシンプルなお菓子であるだけに、マカオと日本で手に入る素材の僅かな違いによって味や焼き上がりが全く異なってしまうことが発覚。オープン日が数日後に迫る中、初めての海外進出で予想できなかったトラブルにアンドリュー氏は頭を抱えてしまいました。
なんとか無事にオープンしてもらわなくてはならない。山本は急きょ日本のメーカーに声をかけて、手に入る限りの素材を集め、アンドリュー氏と一緒になって何度も何度も試作を繰り返しました。
不眠不休での戦いでしたが、そこはアンドリュー氏もお菓子作りのプロ。ついに日本の素材を使ってマカオと同じ味のおいしいエッグタルトを作ることに成功されました。
結果、心斎橋の一号店は大成功。今では日本、マカオ、香港でフランチャイズ展開をされるまでに成長しましたが、その際にもレシピの秘密保持や契約関連の書面作りをお手伝いさせていただきました。
<Lord Stow's Bakery マカオ本店>